古代の木簡(文字を残すために使われた木製の短冊)や鉄器は現代に至るまでに風化し、そのほとんどが形を残していないのに対し、陶器は同じ時代に作られたものが今でも使えるほど、当時と変わらない形で出土することがあります。 窯により焼成した陶土は月日が経っても風化しないまま、継続して後世に残り続けます。 残り続けることは自然に対して責任を負うことでもあると私たちは考えています。 陶土は焼成するまで何度でも作り直すことができますが、焼成すると自然界にあった状態に戻すことはできません。 有限の資源を使っているからこそ、日々愛着と責任を持ち、ひとつひとつ手作りで作品をつくり上げています。